CBTとは【2021年度保存版】


CBTとは、「Computer Based Testing」の略称で、パソコンやタブレット端末で出題・解答するテスト方式です。
昨今のコロナ禍において、企業や大学、学習塾が様々な用途で導入しているため、今、非常に注目度が高いシステムとなっています。元々は、海外発祥の試験モデルですが、1990年代から日本でも導入され始めました。

CBTについて気になっているけど、なかなか導入する決断ができない方へ、CBTの使い方やメリット・デメリットなどをご紹介し、少しでも導入後のイメージが湧くような記事になれば幸いです。

目次

CBTの特徴

CBTはデジタル端末で受験するテスト

CBTはデジタル端末で受験するテスト。資格試験の場合は、主にパソコンが使われることが多いですが、試験によっては他の端末でも受験することが可能です。

試験問題の自由度が高い

受験者ごとに異なる試験問題を出題したり、あるいは解答の選択肢の順番を変えて表示したりすることができるのも特徴です。また、文章だけでなく、動画や画像、音声などを利用した多様な試験問題を出題できるのも、CBTの大きなメリットのひとつ。

例えば、英語のリスニングテストや映像による会話のやりとりを見たあと、その状況に合う選択肢を答えさせるなど、ペーパーテストとは異なるテスト運営にも活用されています。

膨大な問題を蓄積しておけるので、出題内容の組み替えや、微小な修正で試験問題を作成でき、資格・検定試験の受験機会を増加させることも可能です。

不正対策がしやすい

受験者ごとに主題順序を変更することができるので、カンニング対策などもしやすいと言われています。
PC端末1台ごとにパーテーションで区切られている会場も多く、通常のペーパーテストよりは周囲を見てカンニングする、ということも難しくなっています。

また、自宅受験の場合でも、webカメラを用いて不正対策をすることができるようなサービスも増えてきています。

解答結果をデータとして活用できる

ペーパーテストの場合は、マークシートなどでないと高速で採点処理をすることは難しいですよね。
ですが、CBTであればどのような問題形式でもデータとなるので、大量の採点も瞬時に行えます。
解答終了と同時に採点結果を表示し、合否を受験者に伝えることも可能です

記述式の問題に関してはまだまだ機械でだけで採点することはできませんが、選択式であればCBTの導入で採点業務が簡略化できるでしょう。

CBTの課題

・大規模で一斉に実施する必要のある試験の場合は、受験に必要な台数の端末が確保できないこともある
・受験で問われる知識とは関係ない、端末の操作能力によって差が出てしまう可能性がある
・データを扱うので、外部流出やデータの消失がないようにセキュリティ面でハードルが高い
・記述問題などの能力は問づらい

など、CBTも完璧なテストではなく、課題があります。

CBTが増えている背景は?

試験と言えば筆記試験が主流ですが、なぜこんなにもCBTでの試験が増えているのでしょうか?
その背景には、主に以下のような理由が挙げられます。

①受験希望者がより試験を受けやすいように

②多様な問題を出題できる

③問題漏洩やカンニングなどの不正対策

④採点業務の効率化とデータの活用

①受験希望者がより試験を受けやすいように

筆記試験の場合、試験日や試験会場はどうしても限定されてしまいますよね。
みなさんの中にも、なかなか日程が合わず受験ができなかったり、近くに受験会場がなくわざわざ遠出しなければならなかったり、という経験がある人も多いのではないでしょうか?

CBT形式がある試験の場合は、比較的会場や日程の選択肢が多いことが多いので、住んでいる場所や、自分の都合に合わせて受験をすることができます。

また、2020年春からのコロナ禍で、感染症対策にも注目が集まっています。
そんな中で1つの会場にたくさんの人が集まるような形式のテストだと、受験に対して不安を覚える人も少なくないですよね。
感染症対策のしやすさ、ソーシャルディスタンスの取りやすさなどからもCBTを導入している試験が増えてきています。

さらに申し込みも比較的容易です。
会場や日程を選びやすいですし、申し込みはネット上で行われることがほとんど。
普段からスマホやパソコンを使っている人は、CBTの方が受験するのが楽かもしれません。
このように現代の生活スタイルとの親和性も高いCBTはこれからも増えていくと言えるでしょう。

災害などの緊急事態でも対応しやすいというのもCBTの魅力です。
地震などの大規模な災害をはじめとして、インフルエンザや新型コロナウイルスにかかってしまったなど、さまざまな緊急事態が考えられます。
そんな時も、CBTであれば振替受験の申し込みも比較的簡単に行えるので、受験機会の損失を最小限に抑えることができるのです。

②多様な問題を出題できる

筆記試験では文章や図表を使った問題がメインですよね。
CBTであれば、動画や音声を使った問題の出題も簡単にできることが魅力です。

CBTの機能はシステムによって違いますが、出題形式については出題者側の発想力・創造力も必要だと思います。
既存の問題を踏襲するだけでなく、新しいものを作り出せる可能性を秘めているはず。

教科や、その内容に合った出題形式を試行錯誤でき、その試行錯誤が比較的簡単にできるのがCBTです。

③問題漏洩やカンニングなどの不正対策

筆記試験の場合はテスト用紙、試験問題の実物が存在します。
実際に作成して、印刷してから会場に届くまで、何人もの人の手を介すことになりますよね。
もちろん厳重に管理はされていますが、トラブルが起きることは0ではありません。

一方でCBTであれば、試験問題は紙として存在しないので、人の目に触れないように管理することが可能です。
CBTならではの欠点としては、ハッキングなどによる情報漏洩がありますので、その点はセキュリティを高めることは必須でしょう。

ですが、必然的に人の手を通る必要のあるペーパーテストと、そうでないCBTでは、セキュリティを高めやすいのは後者だと考えられます。
日々ネットワークのセキュリティは向上していますので、穴がない管理をしやすいのはCBTと言えますね。

また、先の「CBTの特徴」でも書きましたが、カンニング対策もCBTは比較的簡単にできるようになっています。

④採点業務の効率化とデータの活用

CBTの最大の特徴とも言えるのは、自動採点ではないでしょうか?
ペーパーテストでは、どうしても人の目で判断することが必要です。
筆跡も異なるため、完璧に機械が採点することはまだ難しいですよね。

しかし、CBTでは、自動採点ができるようにシステムが組まれています。
出題形式も基本的には自動採点できる選択方式です。
記述が必要な場合は、そこだけ人の採点にすることもできますので、使い分けも可能。

このように従来膨大な時間がかかっていた採点業務が効率化されることはCBTの魅力です。

さらに、採点されたデータなどは、システムに蓄積されていきます。
何度も受験した受験生・生徒のデータが蓄積されているので、成績がどのように推移しているのか、弱点はどこなのか、などの分析が容易です。

紙のテストの場合は、その情報を保管しておくにも場所が必要になりますし、分析をすることも時間と労力がかかってしまいます。最初から全てデータ化されていれば、時間や工数のコストを削減することができますね。

CBT導入に伴うメリット・デメリットまとめ

ここまでCBTのメリットやデメリットを紹介してきました。
主催者側と受験者側の視点で、メリットとデメリットをまとめておさらいしましょう。

主催者側のメリット

  • 会場の手配作業が不要
  • 試験当日運営の準備が不要
  • 資材の準備と物流手配が不要
  • 採点作業が不要
  • 開催回数を増やすことができる
  • 過去問題を有効利用できる
  • カンニングを防止できる
  • 受験希望者に平等な受験機会を提供できるようになる
  • 災害が起こった際のリスクを軽減できる
  • 筆記試験ではできなかった問題形式や解答形式に対し、コンピューターの技術で解決できるようになった  etc…

受講者側のメリット

  • 好きな場所で好きなときに受講できる
  • 申し込みをすれば比較的すぐに受講できる
  • 筆記用具は持参しなくてよい
  • 解答の書き直しが楽
  • 採点が効率化されるため、受験後短期間で結果がわかる
  • 自宅で受講できるため、災害や事故の影響を受けずに受講できる
  • 受講者が学生の場合、家から出る必要がないため、保護者も目が届くため安心できる  etc…

主催者側のデメリット

  • CBTの導入コストがかかる
  • 主催者側にCBTの知識が必要になる
  • システムエラー等が発生する可能性がある
  • 受講者の様子が見えないため、異変等に気づきにくい   etc…

受講者側のデメリット

  • 問題用紙への書き込みができない
  • 問題を行ったり来たりするのが大変
  • 目が疲れやすい
  • 問題用紙の持ち帰りができない
  • PCもしくはタブレット等の端末が必要
  • ネットワーク環境の整備が必要   etc…

以上のメリット・デメリットを踏まえて検討してみてはいかがでしょうか。

導入する際も、使用用途や目的などをしっかり明確にしたうえで導入しないと、導入後に困ることも…。
しっかり社内で用途や目的をはっきりさせたうえで導入することをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

2020年の新型コロナウイルス感染症の流行から、CBTは今まで以上に盛り上がっています。
大規模な会場にたくさんの人が集まることが難しくなった今、CBTを導入する試験は増えていくでしょう。

CBTは資格試験など大規模なものだけでなくても、塾でのテストや、習い事のテストなど、気軽に受けて欲しいものにも使えます。
導入自体も複雑ではなくなってきていますので、これからのテスト運営を見直したい方はぜひ検討してみてください。

葵では、Aoi For SchoolというLMSを提供しています。
CBT機能もついていますので、気になる方はぜひお問い合わせください!

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